9.24 ~ミラノ~
さて、イタリア旅行も大詰め。
明日はもう日本に帰る日だ。
楽しい時間ってのはすぐに過ぎてしまうもの。
あーあ。
最後に訪れた都市はミラノ。
いわずと知れた、ファッションの街である。
しかし、私はファッションよりアート。
この日は、私がこのツアーで一番楽しみにしていたといっても過言ではない。
ついに「最後の晩餐」なのだ。
最後の晩餐は壁画なので、動かすことはできない。
なのでレプリカは見れたとしても、
本物はミラノに行かないと見ることができないのです。
見学時間は15分。
撮影はもちろん禁止。
一つドアが開くと、その部屋に全員が入るまで次のドアが開かない仕組み。
セキュリティーばっちし。
なんだかおそるおそる薄暗い部屋へと入っていった。
「最後の晩餐」は、
サンタマリア・デレ・グラッツィエ教会の食堂に描かれた壁画だ。
そんなに広くない空間に、その画はあった。
ガイドさんが説明してくれるのを聞きながら、
私の目はその画に釘付けだった。
なんというか「すごい」とか「感動」という言葉で済ませるのは
もったいないほどのものだった。
こればかりは、見た人しかわからない。
うまく形容できることばがみつからない。
レオナルド・ダヴィンチという人について詳しく知っているわけではなかったが、
なにかがわかったような気がした。
15分の「最後の晩餐」は、おなかいっぱいになった。
教会の外の様子。
続いて向かったのは、ドゥオモ。
フィレンツェやピサでみたものとは違う、
ゴシック建築のもの。
彫刻が細かすぎて驚いた。
よくもここまでやったもんだ。
そのドゥオモの中。
太陽の光が差し込むステンドグラスは、
ずっと見ていたいほどキレイだった。
最後の観光地、コモ湖。
コモ湖はスイスとのほぼ国境上に位置している。
その山麓には、有名人の別荘が多数。
聞いたことある名前がたくさん出てきたけど、
よく覚えていません。
だって、人んち見たって・・・。
まぁ、景色はよかったですけど。
コモ湖を遊覧し、ホテルへと帰るバスに乗り込んだとき、
もう旅が終わるのだと思った。
明日、イタリアを旅立つことを考えると、寂しさでいっぱいだった。