9.19 ~ローマ②~
―システィーナ礼拝堂にて。
うしろを振り返った瞬間、
視界を広げないと入らないような大きさに驚いた。
こんなに大きな壁画があるのか。
初めて見た。
うちのめされそうだ。
『最後の審判』 。
キリストが天国行きか地獄行きかを審判している様子を描いたもの。
一人一人というか、一つ一つの人間がひしめきあっていた。
こんなものを何百年も前に描いていたなんて。
信じられん。
でも、ホント。
なんか、なにやってんだろ私って思った。
(※ここでは写真撮影禁止だったので、上のリンク先を見てください。)
ふわーってなったまま、礼拝堂を抜けサンピエトロ寺院へ。
寺院は大理石で造られていて、まず天井の高さにびびった。
こんなのどうやって造ったのよ。
想像を超えすぎててわけわからんよ。
目に飛び込んでくるものすべてが新しくて、
でっかくて、赤ん坊の気分だ。
違う世界に行ったような気分でおなかいっぱい。
外に出ると、少し強いくらいの日差しが私を照りつけた。
午後。
トレビの泉へ。
投げるコインの数によって、
またローマに帰ってこれるとかいろいろあるらしい。
みんなやってたけど、あいにく母も私も小銭を持たず。
うわー、やらかしたー。
せっかく来たのにー。
バスで移動してコロッセオへ。
これも教科書で見たことあるー!
おんなじだおんなじだ!
でも時間がなくて中には入れず。
二階とか上がってみたかった。
そしてスペイン広場へ。
ここには「ローマの休日」に出てくるスペイン階段が。
なんで「スペイン」なんだろって思ってガイドさんに尋ねる。
すると「スペイン大使館の前にあるから」だそう。
なんだその単純な理由は。
わかりやすいけれども。
もっとなんかあってもいいやん。
それにしても人多かったー。
ジェラートを食べながら駆け下りることはできんかった。
オードリーにはなれんかった。
「真実の口」に手入れたかったけど、
これも時間がなく実現せず。
やっぱりオードリーにはなれんかった。
でも、オプションとして、
添乗員さんが映画の中に出てくる
グレゴリー・ペックの家に連れて行ってくれた。
映画ちゃんと観てないから、どんな家だったかわからんけれども。
近々レンタルしよう。
こうして、少々ハードなローマ観光は幕を閉じた。
初日でこんなにおなかいっぱいで大丈夫だろうか。
まだまだ行く場所がたくさんあるのに。
明日はどんな発見があるだろう。
明日行くポンペイ遺跡のことを雑誌で予習していると、
いつの間にか眠ってしまった。