9.19 ~ローマ①~
ローマにて最初の目覚め。
カーテンを開けると、小雨がぱらついていた。
せっかくの初日なのに。
残念。
午前中。
バチカン美術館、システィーナ礼拝堂、サンピエトロ寺院を見学。
バチカン美術館の会館を待つ長蛇の列。
人種もさまざま。
外国人がいっぱい。
まぁ、私も外国人なのだけれど。
何本もの傘を腕から下げ、観光客を相手に商売をしている人もいた。
一時間ほど待った後、いよいよ入場。
最初に、ガイドさんからシスティーナ礼拝堂の説明があった。
礼拝堂の中では静かにしなければいけないため、外で行われた。
下のようなボードを指しながら、どのようなフレスコ画があるのか、
どういう場面を描いたものなのかを勉強。
「ふーん。」「へぇー。」と、みんながうなずく。
そして、美術館の中を歩き始めた。
名の知られていない人が作ったものでも、
どれもすばらしい。
いちいち感動。
彫刻がだだだと並べてあるだけでも、圧巻でしょ?
これは天井に描かれたもの。
立体に見えるけど、実は平面。
窓からの光も考慮され、立体にみえるように描かれている。
すげー。
少し薄暗い廊下を抜けると、
天井にぎっしり装飾が!
なに、この豪華さは!!
労力が計り知れない。
そして、私たちは「ラファエロの間」へ。
本当は見学する予定ではなかったのだけれど、
親切な添乗員さんがせっかくだからと、ガイドさんにお願いしてくれたらしい。
感謝。
あー!これ美術の教科書で見たことあるー!
本物だ本物だ!
興奮。大興奮。
まぁ、これがにせものですって言われたら、
あぁにせものかって思うやろうけど。
そんなもんだ。
そう、このとき初めて知ったのが、この壁画の右のほうに
ラファエロ自身の肖像画があること。
こっち向いてる彼がラファエロ。
そして、システィーナ礼拝堂へ。
ここには、ミケランジェロの最高傑作といわれている『最後の審判』がある。
一歩踏み入れると、たくさんの人の視線が正面側に注がれていた。
10歩くらい進んだ後、私はうしろを振り返る。
そこには、人間の運命があった。
②へつづく。。。